研究課題/領域番号 |
21H02724
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
高島 英造 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 准教授 (50366762)
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研究分担者 |
カレトン リチャード 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 教授 (10503782)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | マラリア / タンパク質相互作用 |
研究実績の概要 |
マラリア感染赤血球表面に発現するRifin分子はマラリア発症・重症化に重要な原虫タンパク質である。マラリア原虫ゲノムには約170種のRifinがコードされており、全てのRifinを対象とした研究は困難であったが、近年申請者らはコムギ無細胞系を用いることによって、前人未到の3D7株がコードする178種類のRifin全てを発現することに成功し、免疫スクリーニングによってマラリア発症阻止に重要な4種類のRifinを同定した。本研究はこれらの分子機能解明を目的に、重要Rifin4種と2万種類のヒトタンパク質との相互作用を網羅的に探索する。さらに近傍依存性ビオチン化酵素を用いて実際の原虫・ヒト細胞が発現するタンパク質相互作用を検証する。新規マラリアワクチン開発や、重症マラリアに対する有効な治療法の開発に繋がり、マラリア制圧を加速できる。本年度は独自に開発したアルファスクリーンンによるタンパク質相互作用解析系を用いて、ヒトタンパク質ライブラリー中で、Rifinと新規に同定した原虫感染赤血球表面抗原と相互作用するタンパク質の同定を行った。その結果、意外なことに免疫細胞表面に多く存在する表面タンパク質が相互作用することを見出し、その相互作用をSPRを用いて検証した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通り、原虫感染赤血球表面に局在する原虫抗原に結合するヒトタンパク質を同定することができた。
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今後の研究の推進方策 |
本年度に得られた知見を更に検証するために、予定通り、AirIDや細胞レベルでの相互作用解析を行う。
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