研究実績の概要 |
本年度はHBV Coreタンパク質と結合する宿主因子の同定した。 組換えHBV Coreタンパク質をビオチン化し、プロテインアレイを行った。コントロールタンパク質と比較して、HBV coreタンパク質と特異的に結合する宿主タンパク質を検討した結果、MAML2,IGHG1,HSD17B4,SSBP3,COL8A1,IRF2BP2,SORBS1,AGFG2,XIAPの9種類のタンパク質が同定できた。次にこれらのタンパク質とHBV coreが細胞内で結合できるかどうかを免疫沈降法で確認した。HA融合HBV coreタンパク質とMyc融合宿主タンパク質をHepG2細胞に導入し免疫沈降した結果、HBV coreタンパク質とSSBP3の結合が確認できた。そこでHepG2-NTCP細胞のSSBP3をノックダウンし、野生型HBVを感染させた。その結果、HBVの感染が抑制された。 以上の結果から、SSBP3はHBVの感染に重要な宿主因子であることが示唆された。
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