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2023 年度 研究成果報告書

T細胞におけるDAMPs-GPCRs経路活性化を介した腸管炎症制御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21H02747
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分49070:免疫学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

香山 尚子  大阪大学, 高等共創研究院, 准教授 (40548814)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード自然免疫 / 獲得免疫 / 腸内細菌 / 代謝産物
研究成果の概要

潰瘍性大腸炎とクローン病に大別される炎症性腸疾患(IBD)の患者数は、世界的に増加しているが、根本的治療法の開発につながる発症関連分子メカニズムの詳細は明らかになっていない。本研究課題では、腸内代謝産物LysoPS(クローン病で増加)およびUDP-glucose(潰瘍性大腸炎で増加)がGPCRであるP2Y10受容体とP2Y14受容体を介して宿主免疫応答を活性化し、IBDを増悪させるメカニズムを明らかにした。

自由記述の分野

粘膜免疫

研究成果の学術的意義や社会的意義

IBD患者の腸管組織において増加する代謝産物および発現が上昇するGPCRsに焦点をあてた本研究課題では、細菌由来LysoPS-P2Y10受容体シグナルがTh1細胞の解糖系活性化を介してクローン病の増悪に関与すること、UDP-glucose-P2Y14受容体シグナルが好酸球を活性化することで潰瘍性大腸炎の重症化に関与することを明らかにした。これらの成果から、P2Y10受容体アンタゴニスト・LysoPS産生酵素(ホスホリパーゼA)阻害剤・E. coliなどがクローン病の創薬標的となる可能性、P2Y14受容体アンタゴニスト・ERK1/2阻害剤などが潰瘍性大腸炎の創薬標的となる可能性を示した。

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公開日: 2025-01-30  

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