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2023 年度 実績報告書

多機能性を有したWnt/c-Myc標的lncRNAによる細胞癌化機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21H02771
研究機関関西医科大学

研究代表者

川崎 善博  関西医科大学, 附属光免疫医学研究所, 准教授 (10376642)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードWnt / c-Myc / lncRNA
研究実績の概要

大多数の大腸癌ではWntシグナル経路の異常亢進が起こっており、癌遺伝子c-Mycが細胞の癌化に関わる最も重要なWntシグナル標的因子の一つであると考えられている。これまでの研究によって、我々はWnt/c-Myc経路の直接の標的因子として新規lncRNA(long non-coding RNA):MYUを見出し、MYUが大腸がん細胞の増殖に必須であることを明らかにしてきた。本研究では、これまでの研究内容をさらに発展させ、Wnt/c-Myc/MYUカスケードが関わる大腸癌発症機構の理解を深めることで大腸癌の新しい分子標的治療法開発の為の足掛かりを得ることを目的とした。
これまでの研究から、翻訳されないRNAとして分類されていたMYUからはペプチドが発現している可能性を示唆するデータが得られていた。そこで、内在性MYUペプチドの存在や機能を明らかにするために、MYUペプチドに対する抗体の作成を試みた。前年度に作製していたGST-MYUペプチド(GST融合MYUペプチド)を抗原とした新たなウサギ抗血清からアフィニティーカラムを用いて抗体を精製し、ウエスタンブロット法および細胞染色法による抗体の特性評価を行ったところ、MYUペプチドに対する特異性の高い抗体は得られていないことが分かった。現在、ラットモノクローナル抗体(mAb)の作成に精通する専門家の協力を得て、抗MYUペプチドmAbの作成を進めている。さらに、HA-MYU(HAタグを付加したMYUペプチド)を含む複合体のMS解析により、MYUペプチド結合候補タンパク質を6種類得ることに成功した(共同研究)。本知見はMYUペプチドの機能解析を進めるうえで新たな手掛かりになると考えられた。

現在までの達成度 (段落)

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 産業財産権 (1件)

  • [学会発表] APC変異細胞は染色体異常を起こしてがん化能を獲得する2023

    • 著者名/発表者名
      川崎 善博, 林 昭子, 酒井 晶子, 徳重 直子, 笹川 翔太, 中川 英刀, 清末 優子
    • 学会等名
      日本組織培養学会 第95回大会
    • 招待講演
  • [学会発表] APC mutant cells exploit compensatory chromosome alterations to gain tumor initiation and progression potential2023

    • 著者名/発表者名
      Yoshihiro Kawasaki, Akiko Hayashi, Shoko Sakai, Naoko Tokushige, Shota Sasagawa, Hidewaki Nakagawa, Yuko Mimori-Kiyosue
    • 学会等名
      第82回日本癌学会学術総会
  • [産業財産権] TA細胞の検出試薬、がん幹細胞の増殖性の検出試薬、TA細胞の検出方法、増殖性のがん幹細胞の検出方法、TA細胞の精製方法、増殖性のがん幹細胞の精製方法、細胞集団、および非ヒト動物2024

    • 発明者名
      川崎 善博、清末 優子、日笠 幸一郎
    • 権利者名
      関西医科大学
    • 産業財産権種類
      特許
    • 産業財産権番号
      特願2024- 58370

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公開日: 2024-12-25  

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