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2023 年度 実績報告書

進行がんの次世代 Antibody Drug Conjugate 治療薬の創成

研究課題

研究課題/領域番号 21H02779
研究機関東京大学

研究代表者

杉山 暁  東京大学, アイソトープ総合センター, 助教 (40562715)

研究分担者 田中 十志也  東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任教授 (20396930)
坂田 樹理  東北大学, 薬学研究科, 助教 (20772700)
巽 俊文  東京大学, アイソトープ総合センター, 特任助教 (80868232)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードAffibody / Nanobody / VHH / 抗体ミメティクス / Ax-SiPc / 光増感剤 / duocarmycin SA / DNAアルキル化剤
研究実績の概要

2023年度は、DNAアルキル化であるデュオカルマイシンSAをペイロードにしたDuo-Psycheを細胞内に送達するために、抗HER2 VHH抗体とCupidを融合したタンパク質パートを設計し、その細胞傷害性を細胞レベル、動物レベルで検証を進めた。大腸菌で調製したVHH-Cupidのインクルージョンボディーから変性、巻き戻し、精製を行い、高純度・高活性VHH-Cupidの製造方法を確立した。昨年度報告したaffibody-Cupidとは違い、VHHには1組ないし2組のジスルフィド結合が存在する。そのため巻き戻し操作に酸化剤・還元剤処理を1ステップ加えることで、VHH-Cupidの迅速な巻き戻し方法を確立した。FITC-Psycheを結合した抗HER2 VHH-Cupidは、HER2陽性KPL-4細胞に結合後、1時間で速やかに内在化が始まることが確認された。Duo-Psycheと抗HER2 VHH-Cupidの複合体は、細胞レベルで濃度依存的な細胞傷害性が確認され、細胞内在化後にリンカーが切断され、遊離したデュオカルマイシンSAが核へ移行しDNA損傷による細胞傷害性を誘導していることが推察された。また、KPL-4細胞ゼノグラフトモデルマウスに200マイクログラムの複合体を投与することで腫瘍縮小効果が得られることを確認した。また、16日の間隔をあけて2回投与したマウスでは、病理解析の結果、がん細胞が消失しており、病理学的寛解であることが確認された。これらの結果は、抗HER2 VHH-Cupidの製造方法および in vivo での効果としてまとめ、特許化と論文化を行った。

現在までの達成度 (段落)

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件) (うち外国 1件)

  • [雑誌論文] Antibody-mimetic drug conjugate with efficient internalization activity using anti-HER2 VHH and duocarmycin2024

    • 著者名/発表者名
      Sakata Juri、Tatsumi Toshifumi、Sugiyama Akira, et al.
    • 雑誌名

      Protein Expression and Purification

      巻: 214 ページ: 106375~106375

    • DOI

      10.1016/j.pep.2023.106375

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Antibody Mimetic Drug Conjugateによるがん治療法開発2023

    • 著者名/発表者名
      坂田 樹理、巽 俊文、金井求、児玉龍彦、徳山英利、山次健三、杉山 暁
    • 学会等名
      日本抗体学会
  • [産業財産権] VHH抗体とストレプトアビジン変異体との融合タンパク質2023

    • 発明者名
      杉山 暁、田中 十志也、児玉 龍彦、その他
    • 権利者名
      国立大学法人東京大学、国立大学法人東北大学、その他
    • 産業財産権種類
      特許
    • 産業財産権番号
      特願2023-053049
    • 外国

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公開日: 2024-12-25  

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