抗原既知のTCRをモデルに反応条件の検討を行った。その結果、IL-2産生を指標にすると高感度に抗原特異的反応を検出できることが明らかになった。そこで、これまで検討した条件およびcDNAライブラリーを用いて抗原未知のTCRの抗原同定を行なったが、有意な反応を検出することができなかった。その理由として作製したcDNAのライブラリーサイズが十分ではなかった可能性が考えられた。そこで、cDNAライブラリーの作製方法の再検討を行い、以前より10倍以上のライブラリーサイズをもつcDNAライブラリーを作製することができた。現在は作製したcDNAライブラリーを用いて、抗原未知のTCRの抗原同定を進めている。
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