免疫チェックポイント阻害薬によるがん治療は、免疫抑制が耐性の原因となる。本研究では、その原因ととしてER(小胞体)ストレスの関与を検証した。脂肪酸飽和に関与する酵素stearoyl-CoA desaturase 1の阻害薬は、T細胞のERストレスを軽減し、T細胞を機能する事で、抗PD-1抗体の治療効果を増強した。(Kato et al. J Immunother Cancer. 2022)。さらに、老化に伴い減少する代謝物の一つが、ERストレスに関与するタンパクに結合し、そのタンパク機能を増強することを見いだした。ERストレスは老化に伴い増加し、T細胞機能が減弱する事が分かった。
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