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2023 年度 研究成果報告書

炎症-疼痛連関における腕傍核-扁桃体中心核系の役割の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21H02816
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分51030:病態神経科学関連
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

加藤 総夫  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20169519)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード慢性痛 / 炎症 / 中枢性感作 / 腕傍核 / 扁桃体中心核 / FosTRAP / 痛覚変調性疼痛 / オピオイド受容体
研究成果の概要

以下を明らかにした.(1)短時間の局所炎症は腕傍核-扁桃体系の活性化と可塑的変化を誘発し,(2)この変化は,痛覚変調性疼痛である長期持続性の広汎性痛覚過敏を引き起こす.(3)腕傍核-扁桃体中心核ニューロン間の興奮性シナプス伝達はオピオイドによってシナプス前性に顕著に抑制される.オピオイド鎮痛薬の主標的であるともに,痛みの遅発性の慢性化を予防しうる可能性がある.(4)全身性炎症の初期相において,内因性オピオイドによるシナプス伝達抑制が生じ痛覚過敏が抑えられる可能性がある.侵害受容器の活性化とともに生じる炎症系の活性化は,腕傍核-扁桃体系の活性化を通じてその後の慢性的な痛覚過敏の成立の鍵を握る.

自由記述の分野

Neurophysiology

研究成果の学術的意義や社会的意義

侵害受容器の活性化とともに生じる炎症系の活性化は,腕傍核-扁桃体系の活性化を通じて,その後の慢性的な痛覚過敏の成立の鍵を握ることを明らかにした.今後の慢性痛予防と治療医大きな影響と示唆をもたらす研究成果である.

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公開日: 2025-01-30  

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