研究課題/領域番号 |
21H02840
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
永井 義隆 近畿大学, 医学部, 教授 (60335354)
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研究分担者 |
小澤 大作 近畿大学, 医学部, 定時職員 (60554524)
上山 盛夫 近畿大学, 医学部, 定時職員 (20386593)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 脳神経疾患 / 蛋白質 / 液-液相分離 / 非膜性オルガネラ / アミロイド / 凝集体 / 微小管輸送 / ショウジョウバエ |
研究成果の概要 |
本研究では、ポリグルタミン(PolyQ)病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経変性疾患における原因蛋白質の液-液相分離(LLPS)の制御破綻による凝集メカニズムの解明を目的として、1)Thio-PolyQとTDP-43-MBPの試験管内実験系を樹立し、両蛋白質のLLPS・凝集を阻害する化合物Xを同定した。2)培養細胞において、DCTN1ノックダウンなどの微小管輸送障害によりTDP-43のストレス顆粒からの解離が遅延し、さらにALSモデルショウジョウバエにおいて、DCTN1など関連分子のノックダウンによりTDP-43凝集体および神経変性が増悪することを明らかにした。
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自由記述の分野 |
神経内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、神経変性疾患における蛋白質ミスフォールディング・凝集を誘発する上流因子としてLLPS制御機構に着目した点が独創的である。本研究により、LLPS・凝集体を阻害する化合物Xを同定し、また微小管輸送障害によるLLPS制御の破綻から病的蛋白質凝集メカニズムを解明した点で、学術的意義が高い。
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