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2023 年度 研究成果報告書

肝細胞におけるp53活性化を起点とした肝前駆細胞由来発癌機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21H02903
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

竹原 徹郎  大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70335355)

研究分担者 巽 智秀  大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (20397699)
疋田 隼人  大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (20623044)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード肝細胞癌 / p53 / 細胞老化 / 肝前駆細胞
研究成果の概要

慢性肝疾患におけるp53の活性化は肝細胞死・細胞老化による慢性炎症を惹起し、肝前駆細胞を起源とする細胞非自律的な肝発癌を誘導することが示された。肝前駆細胞の造腫瘍性にはレチノイドシグナルの減弱が関与していることが示唆された。またレチノイド誘導体の非環式レチノイドによるレチノイド補充療法が発癌予防に有効であることが示された。本研究成果に基づき、慢性肝疾患に対する活性化p53を標的とした新規発癌予防法の開発が期待される。

自由記述の分野

肝臓学

研究成果の学術的意義や社会的意義

慢性肝疾患患者において活性化したp53が発がん予防の標的になる可能性が示されました。肝細胞がんはひとたび発症すると治療しても再発率が高いことが特徴で、本邦におけるがんの死因の第5位を占める難治がんです。これまで肝細胞がんの予防には、肝炎ウイルスに対する抗ウイルス療法など、慢性肝疾患の原因に対する治療以外に方法がありませんでしたが、本研究により新たな肝発がん予防法の開発に繋がる可能性があります。本研究に用いたペレチノインはこれまで肝細胞がんの発症を抑える効果が報告されている薬剤であり、p53の活性化した慢性肝疾患患者において初の「がん予防薬」になる可能性が期待できます。

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公開日: 2025-01-30  

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