微小環境の変化が造血器腫瘍動態に与える影響の解析と腫瘍-微小環境相互作用を標的とした新たな抗腫瘍薬の開発を目的に、以下示す2つを目的として研究を行った。(1)加齢と造血器腫瘍骨髄における微小環境変化の比較を行なった。間葉系幹前駆細胞や血管内皮細胞集団のRNAシーケンスを行い双方で有意に上昇を認めた因子を特定することができた。(2)微小環境-腫瘍細胞相互作用を標的とした抗腫瘍薬スクリーニングを行なった。腫瘍細胞の持つ概日リズムを修飾する化合物のスクリーニングを行うことで、微小環境-腫瘍細胞相互作用を標的とした抗腫瘍薬の探索を行い、数種類の化合物を候補として同定することができた。
|