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2023 年度 実績報告書

関節リウマチにおける濾胞性制御性T細胞の機能と疲弊の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21H02959
研究機関筑波大学

研究代表者

松本 功  筑波大学, 医学医療系, 教授 (30343081)

研究分担者 渋谷 和子  筑波大学, 医学医療系, 教授 (00302406)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード関節リウマチ / 加齢 / 制御性T細胞
研究実績の概要

制御性T細胞(Treg)は免疫反応を広範に抑制するサブセットで、RAではTregの機能低下が報告されている。ゲノムワイド関連解析(GWAS)およびexpression Quantitative Trait Locus(eQTL)を用いた研究では、RAにおいてTregのeQTL効果が高く、疾患活動性と相関することが報告されている。しかし、RAにおけるTregと加齢の関係については未だ明らかになっていない点が多い。
我々は未治療RA患者および健常者の末梢血単核球(PBMC)を用いてTregのCD4+T細胞中の割合をフローサイトメトリー(FCM)で解析した結果、興味深いことに発症年齢との有意な相関が認められたが、他のT細胞サブセットでは変化が認められなかった。
また、当研究室で開発したGlucose-6-phosphate isomerase (GPI)誘導関節炎(GIA)モデルを用いた若齢(8週齢)および高齢マウス(14月齢)の解析では、関節炎極期において、高齢群で関節炎スコアが有意に高く、高齢群ではリンパ節(LN)中のTregの割合が有意に高く、血中IL-6の増加が認められた。抗CD25抗体を用いて若齢および高齢マウスでTreg枯渇を行い、GIAを誘導したところ、高齢マウスでは関節炎の悪化を認めなかったが、若齢マウスで著明な関節炎の悪化を認めた。以上の結果から、RAおよび動物モデルに共通して加齢によるTregの割合増加が認められ、動物モデルの解析からTregの機能低下が関節炎悪化の原因である可能性が示唆され、その機能低下の意義に関して論文を投稿中である。

現在までの達成度 (段落)

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Role of inter-alpha-trypsin inhibitor heavy chain 4 and its citrullinated form in experimental arthritis murine models.2023

    • 著者名/発表者名
      Iwai T, Ohyama A, Osada A, Nishiyama T, Shimizu M, Miki H, Asashima H, Kondo Y, Tsuboi H, Mizuno S, Takahashi S, Ishigami A, Matsumoto I
    • 雑誌名

      Clin Exp Immunol.

      巻: 215 ページ: 302-312

    • 査読あり
  • [学会発表] 関節リウマチにおけるIL-6阻害 -T細胞,好中球(細胞外トラップ)との関連-2023

    • 著者名/発表者名
      松本功
    • 学会等名
      第31回日本シェーグレン症候群学会学術集会
    • 招待講演
  • [学会発表] Etiological significance of autoantibodies in rheumatoid arthritis2023

    • 著者名/発表者名
      Isao Matsumoto
    • 学会等名
      JCR International School 2023 Evening Keynote Lecture
    • 国際学会
  • [備考] 筑波大学 膠原病リウマチアレルギー内科学

    • URL

      https://tsukuba-rheumatology.jp/

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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