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2021 年度 実績報告書

敗血症性脳症のミトコンドリアタンパク機能異常を介した機序と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 21H03031
研究機関福井大学

研究代表者

細川 康二  福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (70568188)

研究分担者 相澤 秀紀  広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (80391837)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード敗血症 / TSPO / 脳波
研究実績の概要

敗血症に関連する脳機能障害には、脳内ミクログリアの活性化が関与する。治療介入可能な発症メカニズムの解明につながる基礎研究として、TSPOに着目しKOマウスを利用するなどして、ミクログリアなどのミトコンドリア機能に介入するモデルを解析してきた。本科学研究費の成果として、研究分担者の研究室で主に行った研究をもとに、2つの原著論文が発刊された。
また、臨床上脳波の異常が早期の脳機能障害発見に有用と想定される。集中治療室での脳波解析を具体的に実行してきた。フーリエ解析をMatLab上で行うこと、またパワースペクトラム密度解析を進めている。脳波を含めた臨床アウトカムを収集したデータベースも作成がすみ、現在解析の途中である。臨床データベースを用いた研究の実現可能性の評価目的に行った手術中の呼吸パラメータと予後の関係については、3編の論文を投稿し、1論文が発刊された。また、本研究費で新たに購入した器具を用いて、誘発電位による脳波の測定を始めている。これの敗血症患者など臨床現場での利用法を模索しており、予備実験を進めてい
る。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

動物実験を実行する上で補助となる人材の確保がかなわないため、動物実験はもっぱら研究分担者が担当することとなった。そのため、敗血症動物モデルを用いた研究に遅延が生じた。集中治療室における脳波研究は、予備実験を続けており、脳波の取得やそのフーリエ解析、パワースペクトラム密度解析が実行できている。実際の臨床データを整理する際に、精度の確認に時間を要しており、やや遅延している。

今後の研究の推進方策

敗血症モデル動物を使った研究では、長期モデルでの解析が終わり、次にステロイドホルモンとの関連を詳しく調べていく。
また、集中治療室でのBISモニターで取得した前額部脳波(Fp1)のフーリエ解析とパワースペクトル密度解析が、令和5年度中には結果がでると予想される。また、本科学研究費で購入した誘発電位検査装置で、誘発電位として記録する脳波の解析は予備実験を進めており、敗血症患者での誘発電位による脳波解析が令和5年度中には取得でき、解析を進めていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Pharmacological and Genetic Inhibition of Translocator Protein 18 kDa Ameliorated Neuroinflammation in Murine Endotoxemia Model2021

    • 著者名/発表者名
      Giga Hiroshi、Ji Bin、Kikutani Kazuya、Fukuda Shuji、Kitajima Takashi、Katsumata Seishi、Matsumata Miho、Suhara Tetsuya、Yamawaki Shigeto、Shime Nobuaki、Hosokawa Koji、Aizawa Hidenori
    • 雑誌名

      Shock

      巻: 56 ページ: 42-149

    • DOI

      10.1097/SHK.0000000000001703

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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