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2022 年度 実績報告書

DAMPsを制御するペプチドの開発とその応用展開

研究課題

研究課題/領域番号 21H03037
研究機関大阪工業大学

研究代表者

川原 幸一  大阪工業大学, 工学部, 教授 (10381170)

研究分担者 升田 好樹  札幌医科大学, 医学部, 教授 (10244328)
伊藤 隆史  熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (20381171)
三浦 直樹  鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 教授 (80508036)
中原 真由美  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 講師 (90707514)
菊池 清志  久留米大学, 医学部, 准教授 (60404539)
寺崎 寛人  鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (20746888)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード敗血症 / DAMPs / ヒストン / αヘリックス
研究実績の概要

敗血症の定義が「感染症が疑われ、生命を脅かす臓器障害」と改定された。その改定は臓器(細胞)障害から放出されるDAMPsに起因する。有名な分子に細胞内で最も多い分子群の核内タンパク質(ヒストン(H2A、H2B、H3、H4)、High Mobility Box-1 (HMGB1)、ヌクレオフォスミン(NPM))があり、受容体はToll-like receptor(TLR)4と同定された。
敗血症の治療法には、TLR4に対するアンタゴニスト、細胞内シグナル伝達阻害剤が開発された。しかしながら、効果を示すものの予後に影響を与えなかった。すなわち、DAMPsの機能を制御できなかった。よって新規敗血症の治療法の確立は喫緊の課題である。そのためには、DAMPsを直接制御する必要がある。研究代表者 らは、HMGB1同様に、NPMのC末側断片(209-294)がDAMPs・NPM1の機能を阻害することを見出した。このC末側はαヘリックス構造(ドリル状)が特徴的である。 興味深いことに、HMGB1のA-box、ヒストンの分子内にもαヘリックス構造が複数個ある。本年度は、WebのUniPort上にて、ヒストンのαヘリックス構造を調べ、その配列を確認した。その後、大腸菌発現系ベクターのpGEXにその配列を挿入し、発現を検討した。その結果、ヒストンのαヘリックス構造部位の発現が確認できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナにより、かなり遅れている。

今後の研究の推進方策

昨年度より、ホールボールミリステートアセテートにて分化させたTHP-1細胞株にヒストン刺激を行った結果、炎症性サイトカイン(TNF-α、インターロイキン(IL)-6、IL-8)の産生を確認した。本年度は、4種のヒストン(H2A、H2B、H3、H4)のαヘリックス構造の解析を終わらせ、そのアミノ酸配列部部分を大腸菌の発現系にて確認できた。来年度以降は、ヒストンそれぞれのαヘリックス配列がDAMPs・ヒストンを抑制できるかを検討する予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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