研究課題
新型digital PCRシステム導入:digital PCRの更なる精度向上を目的にQuantStudio Absolute QデジタルPCRシステムを導入しglioma患者における血中/髄液中cfDNAの解析を行った。九州大学脳神経外科で保存していたサンプルを用いて検討を進めた。従来型のdigital PCRでは変異を検出することができなかったEGFRvIII、HIST1 H3B、H3Cの検出を目的にprimer/probe設計をおこなった。微量cfDNA収量に関する検討:従来のcfDNA抽出法ではエクソソーム内のcfDNA収量は不十分であり、その解析が困難であった。採取、抽出、解析の過程を再検討した。採取に関してcfDNA の収量向上を目的にSTRECK Cell-Free BCT (採血管)を導入した。digital PCRの再検証:採取、抽出、解析の過程を再検討することにより、これまで同定することができていなかったpilocytic astrocytoma(WHO grade1)症例において初めて髄液cfDNAからBRAF V600E変異の検出を行うことができた。一方で、血中cfDNAに関しては、同様の改良を進めIDH変異などの解析を試みているが、腫瘍と同一の変異検出には至っていない。血液より腫瘍の微小環境を推測する方法としてiMGが有用であり、現時点では血中cfDNAを対象にしたliquid biopsyでは腫瘍内の異常を同定することが困難であった。 digital PCRに関するこれまでの報告をまとめ、これまでの我々の取り組みを総括し報告した。<Liquid Biopsy for Glioma Using Cell-Free DNA in Cerebrospinal Fluid: Otsuji, et al Cancers 2024, 16(5), 1009; https://doi.org/10.3390/cancers16051009>
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Cancers
巻: 16 ページ: 1009~1009
10.3390/cancers16051009
Neuropathology
巻: - ページ: -
10.1111/neup.12970
Neurologia medico-chirurgica
巻: 63 ページ: 364~374
10.2176/jns-nmc.2022-0351
Scientific Reports
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10.1038/s41598-023-41456-z