近年、骨細胞は骨の恒常性だけでなく、多臓器に作用する可能性が明らかにされてきた。しかしながら、これまで骨細胞は単一の集団とみなされ、機能的な細分化が行われてこなかったのが現状である。本研究では、我々が新たに作製した骨細胞特異的Cre発現マウスとAi9レポーターマウスを交配し、骨細胞のみが特異的に標識されていることを確認し、純度の高い骨細胞を単離することに成功した。これらの細胞をシングルセルRNA-Seqにより解析した結果、複数のサブポピュレーションに分かれ、それぞれ機能的に異なる可能性が示唆された。また、若齢と老齢の比較を行い、各クラスターや遺伝子発現の変化を解析した。
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