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2023 年度 研究成果報告書

空間的遺伝子発現解析による明細胞癌の治療抵抗性ネットワークの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21H03081
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関帝京大学 (2022-2023)
国立研究開発法人国立がん研究センター (2021)

研究代表者

岡本 康司  帝京大学, 先端総合研究機構, 教授 (80342913)

研究分担者 吉原 弘祐  新潟大学, 医歯学系, 教授 (40547535)
加藤 友康  国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 科長 (50224522)
榎本 隆之  新潟大学, 医歯学系, 特任教授 (90283754)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードがん治療抵抗性 / がん組織多様性 / シングルセル解析 / 組織空間的解析
研究成果の概要

卵巣明細胞がんは予後不良であり、その抵抗性解明は医療上の喫緊の課題である。本研究では臨床がん検体を対象として、1細胞核解析と空間的解析を組み合わせた解析を行なった。1細胞核解析によりHIF-1陽性がん細胞群を治療抵抗性細胞群として同定したが、空間的トランスクリプトームとの統合解析により、抵抗性細胞がCancer-associated fibroblast (CAF)と共局在する事を明らかにした。さらに、明細胞がんスフェロイドとCAFの共培養系において、HIF-1陽性がん細胞とCAFが相互作用により活性化している事を明らかにしたが、両細胞によるフィードバック制御は治療標的となりうると考えられた。

自由記述の分野

分子腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究において、卵巣明細胞がん臨床検体を用いて、がん細胞と非がん細胞の「相互依存空間」が抗がん剤抵抗性を担う事を明らかにした点に学術的意義があると考えられる。また、1細胞核発現解析と最先端技術である空間的遺伝子発現解析を統合し、抵抗性細胞群の組織切片上で抵抗性ニッチを可視化する方法論を確立した点にも、学術的な独自性があると考える。本研究の社会的意義としては、これらの研究を通じて、これまで有効な治療法のなかた卵巣明細胞がんの新しい治療法構築に結びつく可能性があると考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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