研究課題/領域番号 |
21H03087
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
茶本 健司 京都大学, 医学研究科, 特定教授 (50447041)
|
研究分担者 |
菊地 正弘 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部, 中央市民病院, 医長 (90443564)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 免疫チェックポイント阻害剤 / PD-1 / 疲弊T細胞 |
研究成果の概要 |
我々はこれまでに、末梢におけるCD8+ PD1high T細胞が多い肺がん患者、頭頸部腫瘍患者にてPD-1阻害抗体治療が不応答性になる傾向を報告した。本研究では末梢CD8+ PD1high T細胞のphenotypeを解析し、がん免疫治療における本細胞の意義を検討することを目的とする。KikGRマウスモデルを用いて時空間的なCD8+ PD1high T細胞の動態を検証したが、腫瘍内UV照射によるT細胞の色素変換は困難が多く課題が残った。一方、肺がん患者のPBMCのCD8+ PD1high T細胞はsingle cell RNA seq解析により多くの有用な情報が得られた。
|
自由記述の分野 |
がん免疫治療
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はがん免疫チェックポイント阻害治療(PD-1抗体治療:ICI治療と略す)に有効な患者と抵抗性のある患者を見分けるバイオマーカーについて、キラーT細胞のPD-1発現という観点から研究を進めた。以前の研究にて末梢血キラー細胞上のPD-1発現が高い細胞群が多いとICI治療に抵抗性になる傾向があることを発表した。本研究ではこの意義について研究し、これらの細胞の時空間的制御を明らかにした。この結果は、このバイオマーカーの生物学的な科学的根拠を示すだけでなく、次世代の新規がん治療につながる成果である。
|