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2023 年度 実績報告書

低分子化合物カクテルによる急性期網膜再生医療

研究課題

研究課題/領域番号 21H03094
研究機関九州大学

研究代表者

園田 康平  九州大学, 医学研究院, 教授 (10294943)

研究分担者 石川 桂二郎  九州大学, 医学研究院, 助教 (00795304)
武田 篤信  九州大学, 医学研究院, 准教授 (40560313)
村上 祐介  九州大学, 大学病院, 講師 (50634995)
有馬 充  九州大学, 大学病院, 学術研究員 (60772845)
中島 欽一  九州大学, 医学研究院, 教授 (80302892)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード網膜再生医療 / リプログラミング / ロドプシン
研究実績の概要

眼科領域での再生医療は目覚ましく発展し、ES細胞やiPS細胞を用いて網膜細胞を再構成できるようになった。一方、幹細胞由来細胞を補充する再生医療には倫理的・経済的ハードルがあり、機能再生まで道のりは長い。
網膜剥離、糖尿病網膜症、ぶどう膜炎など網膜疾患は多岐に渡る。手術や薬物治療の進歩により、失明に至る症例は減少してきているが、病勢が落ち着いたとしても、一旦傷害を受けた視機能は回復せず、永続的な視力低下や視野欠損を残す。高橋らによって加齢黄斑変性患者に対するiPS 細胞由来網膜色素上皮細胞シート移植が行われ、網膜再生医療の臨床応用への扉が開かれた。そもそも細胞移植治療は「失われた機能を移植によって補填する」という理念に基づいている(図1)。つまり、視機能が大きく失われた患者しか対象にならない。我々は臨床医の視点から、より早い段階で再生医療を提供する必要がある。
申請者は「視機能喪失前に、原疾患治療と同時に行う再生医療」を別立てで考えてきた)。炎症状態でグリア細胞が神経前駆細胞へ「リプログラミング」されることから、先行研究でそのプロセスを促進する候補遺伝子スクリーニングを行った。本研究ではその中から必須遺伝子を決定し、治療に耐える低分子化合物カクテルを決定する。さらに疾患モデルで治療プロトコールを最適化し、特許申請を行う。決定的ダメージを受ける前に、眼局所で原疾患治療と同時に行う“急性期”網膜再生医療(網膜疾患先制治療)に道を拓ku.
これまで網膜内在ミュラー細胞を視細胞へ分化誘導し、網膜へ定着し機能回復させる4種の低分子化合物を同定した。4種低分子化合物を急性期に投与することで、ロドプシン陽性細胞が増え、視機能が保持された。一方でその効果は限定的で、真の視機能保持とはギャップが存在した。今後はより効率的にロドプシン陽性細胞へ分化させ、機能的に網膜に定着させることが今後の課題である。

現在までの達成度 (段落)

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Rhodopsin-positive cell production by intravitreal injection of small molecule compounds in mouse models of retinal degeneration2023

    • 著者名/発表者名
      Fujii Y, Arima M, Murakami Y, Sonoda KH.
    • 雑誌名

      PLoS One

      巻: 18 ページ: e0282174

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0282174.

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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