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2023 年度 研究成果報告書

閉経後の骨粗鬆症と体重増加を制御する本質的共通分子機構の解明と治療戦略への展開

研究課題

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研究課題/領域番号 21H03108
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分57010:常態系口腔科学関連
研究機関九州大学

研究代表者

自見 英治郎  九州大学, 歯学研究院, 教授 (40276598)

研究分担者 片桐 岳信  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (80245802)
川端 由子  九州大学, 歯学研究院, 助教 (40906830)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードNF-κB / 閉経後骨粗鬆症 / 肥満 / エストロゲン
研究成果の概要

エストロゲン欠乏は、NF-κBの活性化を介して骨吸収と体重増加を促進する。我々は NF-κB レポーター マウスを樹立し、卵巣切除 (OVX) したところ、OVX 後の発光強度は長骨の骨端と WAT で増加した。 野生型 (WT) およびNF-κB の転写活性が亢進するp65 (S534A)ノックイン(S534A KI)マウスにOVXを行うと、S534A KIマウスでは耐糖能の悪化に伴う体重増加と骨形成の抑制と骨髄脂肪細胞の増加により海綿骨量が減少した。抗アルコール薬であるジスルフィラムは、OVX による 長骨の骨端および WAT のNF-κB 活性化を抑制し、体重増加と骨量減少も抑制した。

自由記述の分野

骨・エネルギー代謝研究

研究成果の学術的意義や社会的意義

閉経後の女性の骨量の減少は運動機能の低下、また体重増加は生活習慣病やがんの発症と関連する。我々は閉経後骨粗鬆症モデルである卵巣摘出術(OVX)を用いて、OVX後1週間で骨端部と白色脂肪組織で骨代謝やエネルギー代謝に重要なNF-κBが活性化されること、NF-κBの活性化が亢進したマウスではOVX後の骨量減少と体重増加が亢進することを明らかにした。さらに、NF-κBの活性化の抑制効果を持つ抗アルコール薬であるジスルフィラム (DSF)の投与が、OVX後の骨量減少と体重増加を抑制することを明らかにした。以上の結果は、NF-κBが閉経後の骨量減少と体重増加の新たな治療標的になる可能性を示唆する。

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公開日: 2025-01-30  

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