研究課題/領域番号 |
21H03122
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
大峡 淳 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40266169)
|
研究分担者 |
前田 健康 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40183941)
川崎 真依子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (40584587)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 再生 |
研究実績の概要 |
歯の再生は、21世紀で成し遂げるべき医療であり、その実現には幹細胞の利用が欠かせない。しかし、幹細胞の歯胚細胞への正しい分化誘導という最も重要な部分の解決が未だなされていない。一般に、器官発生は、胎生幹細胞が少しずつ、より細かな方向へ運命決定をしていくことで達成される。歯は、毛髪などと同じ皮膚の付属器官に属する。全ての皮膚の付属器官が先天的に欠如する遺伝性疾患の存在は、胎生幹細胞がダイレクトに歯胚細胞へ分化するのではなく、皮膚の付属器官への運命決定を行った後に、歯胚細胞への分化を決定している事を示している。胎生幹細胞を、どの付属器官へ分化させるかを決定するメカニズムは、歯の再生における幹細胞の歯胚細胞への分化誘導と同義であるが、未だ明らかでない。胎生期の形成途中の歯胚と毛包に認められた老化シグナルの経時的な変化を確認した。一方、同じ胎生ステージでも、老化シグナルの活性パターンや活性の強度が個体によって大きく異なることが明らかとなった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
同じ胎生ステージでの老化シグナルの個体間でのばらつきの原因が、解明できなかったため。
|
今後の研究の推進方策 |
老化シグナルの個体間でのばらつきの原因の解明を、引き続き追求する。それに加え、一個体内での分子レベルの解析を行い、老齢体での老化シグナルと比較する。
|