研究課題/領域番号 |
21H03130
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
池邉 一典 大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (70273696)
|
研究分担者 |
尾形 宗士郎 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (00805012)
八田 昂大 大阪大学, 大学院歯学研究科, 招へい教員 (60845949)
福武 元良 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (10883259)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 口腔機能 / 高齢者 / 大規模コホート |
研究成果の概要 |
本研究では,大人数の地域在住高齢者を対象に,調査から得られた最大12年の縦断的データを用いて,口腔機能維持による健康寿命延伸との関連について検討することを目的とした. マルチレベル分析を用いた検討の結果,①ベースライン時の臼歯部咬合支持状態ならびにその減少は,6年後の咀嚼能率の悪化に影響すること,②高い咀嚼能率は,背景因子を調整したうえでも,心理的フレイルの発症を抑制すること,③歯数は肉類ならびに緑黄色野菜の摂取量に有意に影響し,それらと認知機能との間に縦断的な関連があることが示された.
|
自由記述の分野 |
歯学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果より,歯数や咀嚼能率といった口腔機能の維持は,高齢者の健康寿命の延伸に寄与することが示唆された.信頼性の高い客観的な機能検査に基づく大規模な長期コホート研究から得られたこれらの知見は,口腔機能が心身の健康に及ぼす影響について,質の高いエビデンスを提供するものである。
|