研究課題/領域番号 |
21H03138
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
東 みゆき 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (90255654)
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研究分担者 |
池田 通 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (00211029)
西井 直人 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 助教 (40836285)
相田 潤 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80463777)
津島 文彦 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 講師 (90456210)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 口腔癌 / 免疫 / がん微小環境 / 免疫プロファイル / 免疫チェックポイント阻害薬 |
研究実績の概要 |
術後5年予後が判明している舌扁平上皮癌 (TSCC)の免疫プロファイル解析を前年度までの60例に 27例を追加し、免疫スコアと臨床病期・病理結果等との関連検索を実施した。 60例での結果と大きな違いは認められす、 総計 87例の結果から、免疫細胞密度 (Leu-D)および CTL(%)、 CTLの分布部位を指標に免疫サブタイプ分類を実施した。 TSCCでは、ある程度の免疫応答が起こっており、免疫チェックポイント阻害剤 (ICI)投与効果が期待できるサブタイプである I. 免疫賦活型と II. 境界型は併せて 30%しか存在せず、残りは III. 免疫抑制型 IV. 免疫孤立型 V. 免疫寛容型であった。また、実際に PD-1 ICI投与された再発・転移 TSCC 17例の免疫プロファイル解析を実施したところ、 I型は存在せず、 II型2例、III 型5例、 IV型2例、V型 8例で、 ICI効果であまり期待できない症例に投与されていることが判明した。 T細胞上の PD-1発現については、多くの症例で CTL上の PD-1発現が見られ、望ましいことではあったが、中には制御性 T細胞 (Treg)上の PD-1発現優位な症例もみられた。さらに、 II型および III 型サブタイプ症例のCD8+ T細胞についてTCF-1発現の有無から前駆疲弊 T細胞 (pTex)と最終分化疲弊 T細胞 (tTex)比率を解析するとすべてにおいて、 ICI効果の期待できない tTex 優位例であった。免疫プロファイル解析による免疫サブタイプ分類は、術後のアジュバント療法および経過観察、さらには再発・転移後の 免疫療法選択の決定に役立つものと思われた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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