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2023 年度 実績報告書

加熱式タバコなど新規タバコ関連商品の有害性を動物実験より評価し健康被害を予防する

研究課題

研究課題/領域番号 21H03189
研究機関産業医科大学

研究代表者

欅田 尚樹  産業医科大学, 産業保健学部, 教授

研究期間 (年度) 2021 – 2023
キーワード加熱式タバコ / 健康影響 / 動物曝露実験 / 有害性物質
研究実績の概要

本研究課題では、昨年度までに先ず肺炎症モデルの陽性対照群の作成のため、抗がん剤としても使用されており、肺での炎症を惹起することで汎用されているブレオマイシン肺炎症モデルを構築した。気管内投与後3日目に、肺胞洗浄液中に炎症性サイトカインが分泌され、好中球がリクールートされていることを確認した。このシステムを応用し、タバコ由来抽出物質[一般的に使用されている3R4F Research CigaretteのDMSO抽出物(1%、バブル法にて調製)]の肺炎症モデルの構築を試み、解析を行ってきた。本年度は再現性をもって胚の炎症を誘導することが確認され、加えて脾臓細胞の分裂促進剤(コンカナバリンA)に対する反応が、タバコ由来抽出物質投与群で亢進していることを発見した。
続いて、投与経路を鼻部投与に変えたモデルマウスの構築を試みた。3R4F抽出物を50μg/shot/マウスで、3回または5回連続(インターバル24時間)で投与した。両投与群のマウスで、有意に肺での炎症細胞が対照群に比べ増加していた。特にF4/80陽性細胞(マクロファージのマーカー)の割合が増加していた。詳細な検討を現在行っている段階である。
このように、新しい投与経路によっても、タバコ由来抽出物質の生態影響を評価できる可能性が示唆された。

現在までの達成度 (段落)

令和5年度が最終年度であるため、記入しない

今後の研究の推進方策

令和5年度が最終年度であるため、記入しない

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 図書 (3件)

  • [学会発表] 血清診断代替法を目指したクロットバイオプシー法の確立2023

    • 著者名/発表者名
      吉田安宏
    • 学会等名
      イノベーション・ジャパン
  • [学会発表] タバコ副流煙を含むPM2.5を使った炎症モデルマウスの樹立とその解析2023

    • 著者名/発表者名
      吉田安宏
    • 学会等名
      第46回日本分子生物学会年会
    • 招待講演
  • [図書] 肺炎症を検出するクロットバイオプシー法の確立2023

    • 著者名/発表者名
      吉田安宏
    • 総ページ数
      4
    • 出版者
      Precision Medicine Vol.6 No.6, 2023 2023年5月号(p62-p65)
  • [図書] クロットバイオプシー法を利用した新規診断法確立への試み2023

    • 著者名/発表者名
      吉田安宏
    • 総ページ数
      4
    • 出版者
      アレルギーの臨床 Vol.43 No.7, 2023 2023年7月号(p77-p80)
  • [図書] クロットバイオプシー法のご紹介―新規診断法確立への試み―2023

    • 著者名/発表者名
      吉田安宏
    • 総ページ数
      4
    • 出版者
      アレルギーの臨床 Vol.43 No.9, 2023 2023年9月号(p83-p86)

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公開日: 2025-03-27  

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