研究課題/領域番号 |
21H03193
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
前田 恵理 秋田大学, 医学系研究科, 准教授 (30778395)
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研究分担者 |
野村 恭子 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (40365987)
左 勝則 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (60819126)
小林 廉毅 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (70178341)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 不妊症 |
研究実績の概要 |
新型コロナ感染症の流行に伴い、調査準備の進捗に遅れがあったため、層化二段無作為抽出調査の事前調査としてのインターネット調査は、2023年度に繰り越して実施した。インターネット調査会社が保有する登録モニターを対象に、25歳から44歳までの女性780名を募り、妊娠・出産や多様な家族に関する意識調査を行った。参加者のうち36%が未婚、異性との性交渉の経験のある者は87%であった。性交渉の経験のある者680名を対象に、不妊について心配した経験を尋ねると、「子どもができないのではないかと心配したことはない」が47%、「現在、子どもができないのではないかと心配している」が19%、「過去に、子どもができないのではないかと心配したことがある」が34%であった。一方で、不妊について心配しているときの子どもを持ちたい気持ちの程度には幅があり、「非常に子どもがほしい」32%、「とても子どもがほしい」28%、「ある程度子どもがほしい」32%で、9%は心配したことがあるにもかかわらず、あまり~全く子供が欲しくないと考えていた。医学的な不妊の定義に則って、避妊なしの性交渉から妊娠までの期間について尋ねると、12か月を超えた経験を持つ者は34%であったが、うち約2割は不妊の心配をしたことがなかった。不妊の定義を満たしかつ心配をした経験を持つ者のうち受診経験があったのは56%で、受診しなかった理由としては「自然に妊娠したかった」が最も多かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナ感染症の収束の遅れから、調査準備に想定より時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
インターネット調査の結果を踏まえて、最終年度に層化二段無作為抽出調査を行う。
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