研究課題/領域番号 |
21H03193
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 北海道大学 (2022-2023) 秋田大学 (2021) |
研究代表者 |
前田 恵理 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (30778395)
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研究分担者 |
野村 恭子 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (40365987)
左 勝則 埼玉医科大学, 医学部, 非常勤講師 (60819126)
小林 廉毅 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (70178341)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 不妊症 / 有病率 |
研究成果の概要 |
世界保健機関の定義に基づく不妊症の有病率調査を層化2段階系統抽出法により実施した。25-49歳の女性1,200人のうち、853人は現在結婚しているか、男性パートナーと同居しており(同居サンプル)、35人は妊娠の可能性があり、妊娠を望んでいる25~44歳であった(Current durationサンプル)。不妊症の生涯有病率は、同居サンプルで37.8%(95%信頼区間[CI]:35.4%~40.4%)、期間有病率は6.5%(95% CI: 5.1%~8.4%)、Current duration法で23.1%(95% CI: 12.1%~43.9%)であった。
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自由記述の分野 |
社会医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、日本における25~49歳の女性を対象に、世界保健機関の定義に基づく不妊症の生涯有病率および期間有病率を推定した初の横断調査である。不妊の生涯有病率は、同居サンプルでは12か月間で37.8%、全女性サンプルでは29.2%であった。不妊の期間有病率は、同居サンプルでは直接法で6.5%、CDサンプルではCD法で23.1%であった。期間有病率は国際的な推定値と一致しているが、生涯有病率は比較的高かった。これは、不妊症に対する社会的な認識が高まっていることや日本では性交渉の頻度が低いことによるものと考えられる。
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