研究課題/領域番号 |
21H03199
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
三宅 吉博 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (50330246)
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研究分担者 |
田中 景子 愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (40341432)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 出生前コーホート研究 / 愛大コーホート研究 / うつ症状 / 環境要因 / 遺伝ー環境要因交互作用 |
研究成果の概要 |
九州・沖縄母子保健研究の14歳時、15歳時追跡調査を完了し、各々856組、816組の母子が参加した。16歳時追跡調査を実施している。英文原著論文8編を公表した。妊娠中のトリプトファン摂取が多いほど、妊娠中うつ症状の有症率低下と関連した。母親の妊娠中うつ症状が5歳時における子の行動的問題のリスク上昇と関連を認めた。 愛大コーホート研究のベースライン調査に計10385名が参加した。英文原著論文7編を公表した。65歳未満の中年層において、WHOの定義に基づく難聴とうつ症状との有意な正の関連を認めた。AGXT2 rs180749とうつ症状との間に有意な関連を認めた。
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自由記述の分野 |
疫学・公衆衛生学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
九州・沖縄母子保健研究(出生前コーホート研究)と成人を対象とした愛大コーホート研究ベースラインデータを活用して、思春期、周産期、中年層、老年層におけるうつ症状と関連する環境要因と遺伝要因及びそれらの交互作用に関するエビデンスを創出することを目的とした。性別、世代に関わらず、うつ症状は自殺の原因である。うつ症状の予防方法の確立は喫緊の課題であり、うつ症状と関連するリスク要因、予防要因に関する多数のエビデンスを創出できるデータベースを構築できた。また一定数の原著論文を公表できた。今後も、さらなるエビデンスを創出し、オーダーメイドのうつ症状の予防方法を開発して社会実装を目指したい。
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