シルバー人材センター会員に着目した高年齢就業者の安全・健康管理に向けた要因の解明

2023 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 21H03209
• 研究機関: 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所)
• 研究代表者: 藤原 佳典 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 副所長 (50332367)
• 研究分担者: 村山 洋史 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (00565137) ; 桜井 良太 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (00749856) ; 石橋 智昭 公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団, ダイヤ高齢社会研究財団(研究部), 主席研究員 (10407108) ; 大須賀 洋祐 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 研究所 老年学・社会科学研究センター, 副部長 (10741986) ; 渡辺 修一郎 桜美林大学, 健康福祉学群, 教授 (20230964) ; 藤田 幸司 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (40463806) ; 阿部 巧 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (50828283)
• 研究期間 (年度): 2021-04-01 – 2024-03-31
• キーワード: 高齢者就業 / 労働災害 / 産業衛生 / シルバー人材センター / 労働安全

研究実績の概要

本研究では、シルバー人材センターの会員を対象とする郵送調査及びインタビュー調査によって、就業状況・環境の側面や加齢に伴う心身機能の変化を学際的に評価し、就業に関連した事故の実態・要因を解明することで高年齢就業者が安全に働くためツールを作成し提示することを目的とする。
2023年度には、都内7か所のシルバー人材センター会員を対象とした「①安全就業に向けた実態調査(郵送自記式質問紙調査)」、追跡調査への協力が得られた2か所のシルバー人材センターを対象に郵送で実施した「②事故・ヒヤリハット調査」「③フォローアップの安全就業に向けた実態調査」、分担者らが中心になって実施した安全就業委員の会員やセンター職員を対象とした「④フォーカスグループインタビュー調査」の各調査で得られた全てのデータを集計し、その結果を踏まえてシルバー人材センターの会員の安全就業に向けた手引きを製作した。手引きの製作に際しては、分担者らと複数回の会議を重ねるとともに、都シルバー人材センター連合の担当職員らにも内容や表現についての確認の精査を行い、会員及びシルバー人材センターの窓口の職員が今後業務を行う際に活用しやすいように工夫した。
2023年度には、フォーカスグループインタビュー調査で聞き取った結果を定性的に分析した。その結果は、日本応用老年学会が発行する学術雑誌「応用老年学」にて論文発表を行った。また、2回にわたり実施した「安全就業に向けた実態調査」のデータベースの統合作業が完了しており、次年度以降にいつでも縦断分析を行うことが出来る状態である。

現在までの達成度 (段落)

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

備考

シルバー人材センター会員向け手引きとして４頁構成の『楽しく、安全に働くための注意とアドバイス』を、シルバー人材センターの職員や支援者向けの手引きとして８頁構成の『「安全就業に向けた実態報告書」より 安全管理のポイント』の２種類を製作し、まずは都シルバー人材センター連合に配布した。

研究成果

• [雑誌論文] シルバー人材センターにおける事故防止体制上の課題 (2023)
  • 著者名/発表者名: 森下久美 , 石橋智昭
  • 雑誌名: 応用老年学 巻: 17(1) ページ: 42－50
  • 査読あり