研究課題/領域番号 |
21H03211
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
畑 由紀子 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (30311674)
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研究分担者 |
西田 尚樹 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (10315088)
一萬田 正二郎 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (60849355)
廣野 恵一 富山大学, 学術研究部医学系, 講師 (80456384)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | Molecular Autopsy / Sudden death / Exome analysis |
研究実績の概要 |
本年度は、21症例の突然死症例について全エクソーム解析を行なった。 全症例について、以下に示す通り病理組織学的検索および遺伝子解析を行なった。 1. 突然死症例の病理組織学的検索は、微細な病理学的変化を明らかにすることを目的に、死因、肉眼所見を問わず刺激伝導系の切り出しを含め常に15ヶ所以上の心臓組織標本を作製し観察を行った。加えて、その他主要臓器については2ヶ所以上、脳については20ヶ所以上標本を作製して観察を行った。 2. 突然死症例の遺伝子解析は、剖検時採取した血液からDNAを抽出し、エクソーム解析を施行した。また、説明・同意をえられた家族については、スワブで採取した口腔粘膜細胞からDNA抽出し、エクソーム解析を施行した。突然死剖検例に対する遺伝子検索手法の確立を目指すために、検出されたバリアントについて、1) 日本人の稀少変異(頻度1%以下)の抽出、2) 疾患データベースのClinVar、HGMDを用いた検索、3) 米国臨床遺伝・ゲノム学会のガイドラインに従った評価、4) 機能予測ツールを用いて病原性を評価した。検出したバリアントについては、Human Phenotype Ontology (HPO)やOnline Mendelian Inheritance in Man (OMIM)などを用いて疾患関連遺伝子で分類した。また、病歴や健康診断の心電図などできる限り入手した。 そのうち40代男性症例について、生前の心電図、刺激伝導系の病理組織学的検索、遺伝子解析の結果についてまとめ学会発表・論文作成を行なった。また、これまでの当教室で実施したてんかん症例の遺伝子検索についての講演を行った。 本年度の補助金は、研究を遂行するための遺伝子解析、遺伝子解析ソフト及びバリアントの機能解析に用いるキット購入の費用にあてられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度予定していた症例数の遺伝子解析数は満たしたもののバリアント評価と変異体のサンガーシーケンスによる確認作業が遅れている。また、コピー数変化の検索に至らなかったことからやや遅れているいると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、本年度同様当教室で施行された症例について病理組織学的検索および遺伝子解析を行っていく。また、検出されたバリアントの機能解析を行う予定である。成果について、学会発表及び論文投稿を行っていく予定である。
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