研究課題/領域番号 |
21H03226
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研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
南 裕子 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (70094753)
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研究分担者 |
片田 範子 関西医科大学, 看護学部, 教授 (80152677)
山本 あい子 四天王寺大学, 看護学部, 教授 (80182608)
神原 咲子 高知県立大学, 看護学部, 特任教授 (90438268)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | COVID-19 / パンデミック / 感染拡大予防 / 看護職の模索的活動 |
研究実績の概要 |
3年計画の「世界各地のCOVID-19への看護対応に関する比較調査:災害看護学の再構築」の研究の初年度である。この研究の背景には、誰もが予測していなかったCOVID-19感染拡大がパンデミックとWHOに指定されるほどの危機であり、感染拡大予防対策(感染予防行動の推進、感染者を特定し、隔離する)と発症者の病状に応じた医療(自宅療養、軽症者療養施設、中等度・重症者のケアを行う病院)等の現場には必ず看護職者が緊急対応をしながら新たな方略に挑戦していることにある。それには人々の生命を守ることと、大規模な感染者拡大に伴う医療崩壊を防ぐための活動であるが、まだよくわかっていない状況にある。 この研究は、国によって異なるCOVID-19感染拡大への対応下で看護職者がどのような状況のもとでどのような活動を行っているかの実態を明らかにし、その結果からパンデミック下の災害看護学の再構築を目指すことを目的としている。 2021年度は、発表されている関連文献や資料を探索し、またWeb上からも情報を集めるとともに翌年からの海外での調査を開始できるように計画を立てることにあった。 関連文献を検索すると3000件余が抽出され、それを系統的に分類することから始めた。また研究代表者、分担者および共同研究者のネットワークを活用して、次年度からの研究協力者の探索と計画を立てた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
関連文献等の検索により3000余抽出され、文献を系統的に整理するために共同作業を始めたが、COVID-19感染拡大が頻回に起こったために対面での討議は難しく、十分に進捗しているとは言えない。また、世界のエクスパートの研究協力者のコンタクトは、やはりパンデミック下においてそれぞれの国の事情と研究協力者の事情があって、十分ではない。
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今後の研究の推進方策 |
この研究は感染拡大が予想以上にあることから、重要性はむしろ高まっている。しかし、海外での実際の調査は、各国の様々な制約があるところであるので、計画は遅滞するが、感染の収束具合を見ながら、実際の調査に入る計画である。
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