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2022 年度 実績報告書

世界各地のCOVID-19への看護対応に関する比較調査:災害看護学の再構築

研究課題

研究課題/領域番号 21H03226
研究機関神戸市看護大学

研究代表者

南 裕子  神戸市看護大学, 看護学部, 名誉教授 (70094753)

研究分担者 片田 範子  三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (80152677)
山本 あい子  兵庫県立大学, 看護学部, 名誉教授 (80182608)
神原 咲子  神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (90438268)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードコロナウイルス感染拡大 / 世界の看護職の対応 / 公衆衛生分野の対応 / 行対応対応 / 教育機関の対応 / 病院等臨床現場の対応
研究実績の概要

新型コロナウイルス感染拡大期における世界の看護職の対応を事前調査するため、2023年6月にカナダのモンテリオールで開催された国際看護師協会(ICN)主催の学会に研究代表者と分担者2名が参加し、研究発表者やリーダーに本調査協力を依頼した。また、この学術集会の抄録を元に研究共同者全員で分担して、発表されたすべての文献を分析し、調査枠組みの参考資料とした。
また。台湾の災害看護学の研究者を招聘して、台湾における対応と看護職の役割についてヒアリングを行い、今後の調査への協力を依頼し、了解を得た。その後、その研究者の仲介によって台湾看護協会から招聘を受けて、災害看護学の動向とコロナウイルス感染拡大に対する日本の実情を発表する機会を得た。また首相や前公衆衛生関係の大臣やリーダーたちとの交流から国としての取組みを聞く機会があった。このとき同時に招聘されたICN会長とともにこのテーマについての世界の情勢を聞くことができた。
本調査のための研究計画を練り直して、12月に神戸市看護大学研究倫理審査会の承認を得た。その後、調査協力者への働きかけを継続して行い、見通しがついた。
さらに韓国、インドネシアおよびスリランカの3カ国の災害看護学の専門家を神戸に招聘して、それぞれの国のコロナウイルス感染症拡大の実情と看護職の対応について直接調査を行うことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナウイルス感染拡大の最中に研究を始めたため、さまざまな予期しないことがあり、調査を始めるのが遅れた。
理由としてはまず、研究対象となる国々の回答可能なリーダーたちが多忙を極めていたため、2023年までは調査対応が出来にくい状況にあった。ICN大会が2023年6月に開催されたことで、直接研究協力者候補に逢い、調査の協力を得られたことから研究が推進されやすくなった。研究の事前聞き取りが開始できて、研究計画の見直しができるようになった。
調査方法の見直しなどをする段階でまず研究分担者が2人、そしてついで研究代表がコロナウイルスに感染し、共同で研究する会議等が行われにくくなり、研究倫理審査を通すことが遅れたために本格的調査が遅れたが、始まっている。これからも継続して調査を行う予定である。

今後の研究の推進方策

調査は始まっているので、計画通り面談や遠隔での調査を継続する。それをもとにデータ分析を行う。主に英語での面談であるので、時間はかかるが、遂行する。
調査は当初よりも遠隔で行う可能性が高まっているので、時間的には短縮できるが、直接現地にでの調査の必要もある。
まずデータ分析は、国別に行うが、国を超えての考察と既存の災害看護学の見直しを行う。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 看護研究者 からみる災害看護学において取り組むべき研究課題のデルファイ法による特定.2023

    • 著者名/発表者名
      宮前繁, 神原咲子, 小澤若菜, 藤井愛海, 中島麻紀, 山本あい子, & 南裕子02. (23).
    • 雑誌名

      日本災害看護学会誌

      巻: 25(2) ページ: 4-16

    • 国際共著
  • [雑誌論文] Barriers and facilitating factors to healthcare accessibility among Nepalese migrants during COVID-19 crisis in Japan: an exploratory sequential mixed methods study.2023

    • 著者名/発表者名
      Paudel, S., KC Bhandari, A., Gilmour, S., Lee, H. J., & Kanbara, S.
    • 雑誌名

      BMC Public Health

      巻: 23(1) ページ: 1226

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Development of disaster nursing in Nepal: Opportunities and challenges for advanced practice2023

    • 著者名/発表者名
      Paudel, S., & Kanbara, S.
    • 雑誌名

      International Nursing Review

      巻: 70(4) ページ: 464-472

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Enhancing healthcare access during disasters and emergencies: Recommendations from Nepali migrants in Japan.2023

    • 著者名/発表者名
      Paudel, S., & Kanbara, S.
    • 雑誌名

      Dialogues in Health

      巻: 2 ページ: 100136

    • 査読あり
  • [図書] The Future of Nursing 2020-2030: Global Applications to Advance Health Equity.2024

    • 著者名/発表者名
      Kanbara, S., Pandey, A., Mashino, S
    • 総ページ数
      200
    • 出版者
      Springer, Cham

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公開日: 2024-12-25  

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