研究課題/領域番号 |
21H03232
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 京都大学 (2023) 広島大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
宮下 美香 京都大学, 医学研究科, 教授 (60347424)
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研究分担者 |
清水 千佳子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 乳腺・腫瘍内科 診療科長 (10399462)
渡邊 知映 昭和大学, 保健医療学部, 教授 (20425432)
徳永 えり子 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 乳腺科部長 (50325453)
津村 明美 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (90595969)
木村 晋也 佐賀大学, 医学部, 教授 (80359794)
笹田 伸介 広島大学, 病院(医), 助教 (30711329)
若崎 淳子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (50331814)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | がん / 化学療法 / 認知機能障害 / AYA世代 / 就労 |
研究成果の概要 |
乳腺科/血液内科に通院中の思春期~若年成人期(AYA世代)のがんサバイバーを対象に、化学療法に関連した認知機能障害と就労に関する質問紙調査・面接調査を実施した。4施設5診療科より計25人 (平均年齢: 30.6±6.9歳[19~39歳])の研究参加者を得た。16人(64%)が有職者であった。12人 (48.0%)が認知機能障害を自覚していた。自記式質問紙により評価した認知機能障害と認知能力は個人差が大きく、認知能力と職務遂行とに関連が示された。面接調査の結果、様々な認知機能障害の経験、精神面への影響、個々で行っている実際的、情動的な対処が語られ、日常生活、仕事への支障はないことが述べられた。
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自由記述の分野 |
がん看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国においてAYA世代がんサバイバーの認知機能障害の実態と就労への影響が初めて示されたことにより、取り組むべき新たな課題が見出された。この点において、学術的、社会的な両面において一石を投じた研究と評価できる。今後、本研究成果を基礎資料として、化学療法に関連した認知機能障害が生じる機序を解明する基礎研究や、課題を解決するための介入研究へと進展することが期待される。また、化学療法を受けたAYA世代がんサバイバーへの理解が深まることで医療者が課題を認識するようになり、課題の把握や課題に対応した実践の提供に繋がり、AYA世代がんサバイバーのQuality of Lifeの維持向上が見込まれる。
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