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2022 年度 実績報告書

不安定な動作からの転倒回避の学習過程における冗長性制御戦略の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21H03343
研究機関京都大学

研究代表者

神崎 素樹  京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (30313167)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード姿勢制御 / 運動学習 / 障害物 / ステップ課題 / 表面筋電図
研究実績の概要

立位から歩行に動作が移行する不安定な姿勢環境下における冗長自由度簡略化の観点から転倒回避戦略に関する実験を行った。
【実験1】立位時に身体をさまざまな方向に傾けた不安定な立位姿勢時にさまざまな方向に歩行の一歩目を行うステップ課題を行った。課題中、下肢16筋から表面筋電図を取得した。その結果、立位を傾けた方向にステップ課題を行うと、筋シナジーの数は4個であり、立位を傾けた方向と違う方向にステップ課題を行うと、筋シナジーの数は5個以上であった。このことから、立位から歩行への移行する不安定な姿勢でも自由度が簡略化されていること、ステップ課題が複雑になるほど、筋シナジーの個数が増えることが明きからになった。
【実験2】ヘッドマウントディスプレイを装着し、仮想環境下において高さの異なるまたぎ動作中の筋シナジーを検討した。課題中、下肢16筋から表面筋電図を取得した。立位から歩行動作の移行中に障害物を跨ぐという不安定要素が増えると、筋シナジーの個数も増えることが分かった。また、障害物を跨ぐ、先導脚と後続脚の筋シナジーは異なり、後続脚は先導脚の情報をもとに、自由度簡略化して障害物を回避していることが示唆された。また、高さがたかくなればなるほど先導脚の役割が重要となり、先導脚の筋シナジーの個数は増え、後続脚の筋シナジーは変化しなかった。
本年度から、コロナウイルス感染症拡大防止の実験規制が緩和され表面筋電図を取得することが可能となった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

コロナウイルス感染症拡大防止による実験の規制が緩和され、表面筋電図を取得することが可能となったため。

今後の研究の推進方策

立位が不安定な高齢者を対象として、実験を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Visuomotor adaptation of lower extremity movements during virtual ball-kicking task2022

    • 著者名/発表者名
      Moriyama M, Kouzaki M} Hagio S
    • 雑誌名

      Frontiers in Sports and Active Living

      巻: 4 ページ: 883656

    • DOI

      10.3389/fspor.2022.883656. eCollection 2022.

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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