ヒトα-アクチンプロモーター(HSA)によって骨格筋特異的にCreリコンビナーゼを発現した「HSA-Creマウス」を、「LPGAT1(flox/flox)マウス(fl/fl)」と交配させ、LPGAT1-cKO(cKO)マウスを作出した。実験の対象群には、fl/flマウスを用いた。骨格筋を摘出し、LC-MSを用いて解析した結果、cKOマウスにおいて1-stearoyl-2-acyl-sn-glycero-3-phosphocholine (18:0-PC)量の著しい低下を確認した。また、cKOマウス骨格筋由来の膜画分には、lyso-PCのsn-1位にstearoyl-CoAを導入する酵素活性が失われていた。この結果より、骨格筋において、LPGAT1が18:0-PC生成に大きく貢献していることが明らかになった。
|