研究課題/領域番号 |
21H03371
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
松坂 賢 筑波大学, 医学医療系, 教授 (70400679)
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研究分担者 |
大野 博 筑波大学, 医学医療系, 助教 (20847909)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 脂肪酸 / ミトコンドリア / 肝臓 / 脂肪組織 |
研究成果の概要 |
遺伝性肥満モデルob/obマウスの肝臓でElovl6を欠損させると、ミトコンドリア特有のリン脂質であるカルジオリピンの多数の分子種が増加し、肝ミトコンドリアの形態的・機能的改善が認められた。また、β3アドレナリン受容体刺激により、褐色脂肪細胞およびベージュ脂肪細胞のElovl6の発現が増加してミトコンドリアのリン脂質の脂肪酸組成を変化させること、Elovl6欠損マウスでは褐色脂肪組織のミトコンドリア機能が低下し、その代償機構としてベージュ脂肪細胞が豊富な皮下脂肪組織の重量の増加とクレアチン生合成を介したUCP1非依存的な熱産性能が亢進することを明らかにした。
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自由記述の分野 |
脂質生物学、代謝学、内分泌学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた成果を元にElovl6による新規ミトコンドリア機能制御機構をさらに解明することができれば、肥満、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、2型糖尿病をはじめとした生活習慣病の新しい分子病態の解明や、ミトコンドリアの機能低下やカルジオリピンの減少によって引き起こされる疾患の新規予防法・治療法の開発への応用が期待される。
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