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2023 年度 研究成果報告書

NASHにおける肝発癌機構の解明と抗酸化nano-medicineによる発癌抑止

研究課題

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研究課題/領域番号 21H03372
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

鈴木 英雄  筑波大学, プレシジョン・メディスン開発研究センター, 客員教授 (00400672)

研究分担者 磯辺 智範  筑波大学, 医学医療系, 教授 (70383643)
岡田 浩介  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (80757526)
正田 純一  筑波大学, 医学医療系, 客員教授 (90241827)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードNASH / RNP / p62 / Nrf2
研究成果の概要

抗酸化レドックス粒子(RNPO)は,悪玉活性酸素種を選択的に消去し顕著な抗酸化作用を発揮することより,NASHモデルのSqstm1:Nrf2遺伝子二重欠失(DKO)マウスにおける肝線維化と肝発癌を抑止した.ヒト慢性肝疾患におけるNRF2の発現と細胞内局在を解析した結果,NRF2の肝細胞における染色強度は,肝炎症,線維化と有意に関連し,それらの高度な症例ではNRF2の染色強度が低下していた.また,核局在・濃染が高度の症例では,炎症・線維化が高度であった.RNPOはNRF2の発現低下により生体の抗酸化作用が低下した個体において,肝炎症・線維化の進展を抑止する生体材料として有用であると考えられた.

自由記述の分野

健康応用科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

抗酸化レドックス粒子(RNPO)は環境応答能を有する抗酸化剤を含むナノ粒子である.本研究では,悪玉ROSsに対して優れた選択的消去能を発揮して,NASHモデルにおいて肝炎症・線維化を抑止することが実験的に解明できた.また,RNPOには腸内細菌叢の多様性を回復させ,Gut-Liver axisを介して, 肝障害を引き起こす有害な種々の腸管由来の生物学的因子の影響を軽減するポテンシャルがあることも解明できた.今後のNASHに対する予防・治療のための新薬候補となる可能性が示唆された.

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公開日: 2025-01-30  

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