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2023 年度 研究成果報告書

ヒト視床下部神経核レベルの「脳インスリン抵抗性」の定義とその臨床応用

研究課題

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研究課題/領域番号 21H03380
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

田村 好史  順天堂大学, 国際教養学部, 教授 (80420834)

研究分担者 筧 佐織  順天堂大学, 大学院医学研究科, 特任助教 (00450560)
田端 宏樹  順天堂大学, 大学院医学研究科, 博士研究員 (50876886)
小西 清貴  順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (90323609)
加賀 英義  順天堂大学, 医学部, 准教授 (90814757)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード脳インスリン抵抗性 / 2型糖尿病
研究成果の概要

脳インスリン抵抗性がメタボリックシンドロームの根本的な病態である可能性があるが、ヒトでの検証は十分でない。本研究は、2型糖尿病(T2D)患者における視床下部核レベルでの脳インスリン抵抗性を解明することを目的とした。2型糖尿病の日本人男性21名と非肥満の日本人男性21名を対象に募集し、fMRIと鼻内インスリン投与を組み合わせた測定を実施した。その結果、鼻内インスリン投与後、T2D群は視床下部核のBOLD信号変化が抑制されず、むしろ増加する傾向があった。本研究により、視床下部核レベルでのインスリン抵抗性の存在が初めて示された。

自由記述の分野

生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

視床下部におけるインスリン抵抗性(脳インスリン抵抗性)が食欲の増加と全身の代謝増悪の両者に直接関わり、代謝性疾患の本質的な原因となっている可能性が動物実験を中心に指摘されている。ヒトにおいて、脳インスリン抵抗性がメタボリックシンドロームや糖尿病に存在すれば、それが、その根本病態の一つであり、その解除こそが減量や糖尿病予防に重要である可能性があるが、現在まで十分検証されてきていない。今回の調査により、2型糖尿病で視床下部核レベルのインスリン抵抗性があることが世界で初めて明らかとなり、今後の臨床的な検証がさらに望まれる。

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公開日: 2025-01-30  

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