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2022 年度 実績報告書

音声認識手法を応用した自動作曲・自動作詞・自動伴奏の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21H03462
研究機関電気通信大学

研究代表者

嵯峨山 茂樹  電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 客員研究員 (00303321)

研究分担者 金子 仁美  東京藝術大学, 音楽学部, 准教授 (00408949)
堀 玄  亜細亜大学, 経営学部, 教授 (60322658)
齋藤 康之  木更津工業高等専門学校, 情報工学科, 准教授 (40331996)
饗庭 絵里子  電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (40569761)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード自動作曲 / 自動伴奏 / 非和声音ラベル / 和声設計ツール / 画像からの歌詞自動作成 / 運指決定 / 自動作曲システムOrpheus / 自動伴奏システムEurydice
研究実績の概要

自動作曲と自動伴奏の技術確立のために、代表者と分担者で以下のように主たる担務を設定して実行し、毎月の定例オンライン会合を開催し、多くの研究成果を得た。新型コロナウィルス蔓延への対処として、予算の一部を翌年度に繰越し、それに伴って一部の研究計画実施の時期もずらした。嵯峨山: (1) ピッチアクセント言語およびストレスアクセント言語の韻律に基づく旋律の自動作曲の理論とアルゴリズムを構築した。 (2) 人手による機能和声分析結果と非和声音分析をwebページで対話的に入力できる機能を実現した。 (3) 歌声音声合成のための音声分析合成系に関して波形窓長とラグ窓長を自動調整する理論と、周期性を定量化する理論を検討した。 (4) 既存データを用いた歌唱音声合成機能を実現した。(5) 歌詞から自動作曲条件を自動設定する手法を開発した。
金子: (1) 非和声音の分類、表記についての策定を行った。(2) webページで入力する目的で、機能和声分析を実施、修正した。
堀: (1) 研究協力: 博報堂生活総合研究所「ヒンドソング」のための自動作詞エンジン開発(BERTのMasked Language Modelを利用)(2) 画像・動画からのキーワード抽出および自動作詞・作曲の検討・実装(ププさんとの共同研究を含む)(3) ギター演奏者の左手のフォームを順列組み合せの手法で網羅的に列挙する方法の提案(TENOR2023にアクセプト)
齋藤: (1) 自動伴奏システムEurydice について,UDP通信による汎用入力機能を実装した。
(2) 音楽音響信号の入力を見据え,ピッチ推定方法について検討した。
饗庭: (1)自動伴奏システムEurydice への導入を目指し,人間と協奏可能なシステムへの改良を目的とした演奏実験を行った。特にテンポ変化について検証を行い,卒論としてまとめた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

新型コロナウィルス蔓延により当該年度予算の執行は、物理的には当該年度内には進まなかったが、予算繰越制度の適用を受けて、当該年度予算の執行も、それに伴う研究成果も得られたので、実効的には「おおむね順調に進展」した。

今後の研究の推進方策

本報告は、2022年度予算の一部を繰り越したので、2023年度末に書かれている。そのため、すでに本課題は終了しており、今後の推進方策の報告は不要と考えるが、この研究の今後の方向を述べる。今までは主に日本語のようなピッチアクセント言語の歌詞に対して言語学的要求と音楽理論からの要求の双方を同時に満たすべく尤度最大の経路探索によって旋律の自動作曲を行ってきたが、今後はこれに加えて英語などのストレスアクセント言語の言語的要求も満たすような言語ユニバーサルな自動作曲アルゴルズムを開発し検証する。

備考

上記以外にも、NHK総合TV「不可避研究中」最終回「さよなら道」の作曲・放送 (2023年3月22日)への本課題成果に基づく外部協を行った。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 4件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] F0適応ラグ窓を用いた音声分析系の精緻化2022

    • 著者名/発表者名
      越森道貴, 嵯峨山茂樹, 岸田拓也, 中鹿 亘
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術報告(音学シンポジウム)

      巻: MUS-142 ページ: -

  • [雑誌論文] 半世紀の半生期の反省記 ――悔いだらけの研究人生――2022

    • 著者名/発表者名
      嵯峨山 茂樹
    • 雑誌名

      日本音響学会誌

      巻: 78 (7) ページ: 353-354

    • 査読あり
  • [雑誌論文] すべての人々に演奏の喜びを-I ~その問題と解決策を探る~2022

    • 著者名/発表者名
      坂井 康二, 石井 良弥, 阿方 俊, 西山 淑子, 齋藤 康之
    • 雑誌名

      日本電子キーボード音楽学会 第17回全国大会, ラウンドテーブル(オンライン開催,2022年9月11日(日)) 予稿集

      巻: - ページ: 13-14

  • [雑誌論文] 合奏時のピアニストのテンポ・リズム制御:協奏可能な自動伴奏システム開発を目指して2022

    • 著者名/発表者名
      平賀佑哉,饗庭絵里子
    • 雑誌名

      情報処理学会第85回全国大会予稿集

      巻: 5T-09 ページ: 1-6

  • [学会発表] 自動作曲の可能性と限界2023

    • 著者名/発表者名
      嵯峨山茂樹
    • 学会等名
      学術会議公開シンポジウム「計算音響学の目指すもの」(「計算音響学」小委員会シンポジウム (2023.3.27).
    • 招待講演
  • [学会発表] ジェラール・グリゼイの作曲概念と他分野での表現法の照応2022

    • 著者名/発表者名
      金子仁美
    • 学会等名
      第25回一橋大学「芸術と社会」研究会 (2022.08.07)
    • 招待講演
  • [学会発表] アクア~3Dモデルによる音楽XIII~クラリネット独奏のための (新作初演)2022

    • 著者名/発表者名
      金子仁美
    • 学会等名
      JFC 日本作曲家協議会 日本の作曲家2022第2夜 (2022.11.13)
    • 招待講演
  • [学会発表] 炭酸~3Dモデルによる音楽XIV~オンド・マルトノとトロンボーンのための(新作初演)2022

    • 著者名/発表者名
      金子仁美
    • 学会等名
      第28回「四人組とその仲間たち」コンサート (2022.12.09)
    • 招待講演
  • [備考] 自動作曲システム Orpheus Ver. 3.19

    • URL

      https://www.orpheus-music.org/

  • [備考] 博報堂生活総合研究所「ヒンドソング」の作曲・公開

    • URL

      https://seikatsusoken.jp/40th/hindosong/

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公開日: 2024-12-25  

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