• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

人工多能性幹細胞と光学計測技術を併用した放射線被ばく影響個人差研究基盤の構築

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 21H03599
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分63020:放射線影響関連
研究機関広島大学

研究代表者

渡邉 朋信  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (00375205)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード放射線被ばく影響評価 / ラマン散乱スペクトル計測 / iPS細胞
研究成果の概要

本研究では、「先端光学イメージング技術をもちいて、iPS細胞(および分化細胞)に対する放射線被ばく影響の個人差を調査する技術基盤を確立する」ことを目的として研究開発を行った。第一に、一分子計測法を応用し、放射線被ばく後のDNA構造への影響および活性酸素代謝能を評価する技術を開発した。第二に、ラマン散乱スペクトル計測を基盤として、ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)のγ線照射後の変化の差異を評価する技術を確立した。特に、後者の技術では、由来の異なる(人種の異なる)ヒトiPS細胞の放射線被ばく耐性とラマン散乱スペクトルとの相関が確認され、本手法の実用性および有効性が示された。

自由記述の分野

生物物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果は、今後の放射線被ばく影響の個人差調査を促進する可能性がある。ラマン散乱スペクトル計測には、トランスクリプトミクス等の生化学計測と比較して、一切の化学的/生物学的調整を必要としないため、非常に迅速にデータを収集できるからだ。一方で、ラマン散乱スペクトルが放射線被ばく耐性を表現できると断定するためには、実験サンプル数が少なく、また、その生物学的根拠も明らかになっていない。今後、計測実例を増やし、また、トランスクリプトミクスやゲノム情報との相関を調べていくことで、将来的には細胞に光を当てるだけで放射線被ばく耐性を推定できるようになると期待される。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi