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2023 年度 研究成果報告書

粘性土中に浸潤した高濃度有機塩素化合物の局所加温・熱対流浄化と本質安全管理手法

研究課題

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研究課題/領域番号 21H03630
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分64020:環境負荷低減技術および保全修復技術関連
研究機関横浜国立大学

研究代表者

小林 剛  横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 准教授 (60293172)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード土壌浄化技術 / 高濃度有機塩素化合物 / 粘性土壌への浸潤 / 加温浄化 / 本質安全管理
研究成果の概要

揮発性有機塩素化合物(CVOC)は過去に大量に使用され、多数の土壌汚染が顕在化しているが、未調査で高濃度のまま放置する事業所も多い。放置期間が長いと粘性土の奧に浸潤してより浄化困難となる。
本研究では、粘性土中CVOCの浄化のために、加温(一定加温、局所加温)や、エタノール溶液や超音波の利用による溶出促進実験を行った。一定加温による溶出促進が最も効果が高く、浄化期間を数分の1に短縮できる可能性や、25%エタノール水溶液で更に加速できることも示唆された。実験で得たパラメータを用いて、汚染放置時の粘性土への浸潤挙動や、浄化時の本質安全な浄化終了判定に活用できる計算シートを作成、提案することができた。

自由記述の分野

環境安全化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

社会に数万も潜在して調査もされずに放置されている高濃度CVOC土壌汚染について、汚染を放置するとより深刻な浄化困難な状況になることを定量的に予測できる計算シートを作成できた。また、加温やエタノールなどを用いた溶出促進実験結果から、土壌や汚染物質の溶出メカニズムを考察することができた。更に浄化困難となった粘性土中のCVOCを数分の1の浄化期間で浄化する新たな技術を提案するとともに、浄化効果を予測したり、浄化終了時期を判断したりできる計算シートを作成、提案することができた。これらのツールの活用することにより、汚染の早期の調査や、効率的な浄化の推進に役立てられると考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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