• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実績報告書

ヒストリカル・デジタルグローブで俯瞰する戦間期アレクサンドリアと横浜

研究課題

研究課題/領域番号 21H03695
研究機関横浜市立大学

研究代表者

後藤 寛  横浜市立大学, 国際教養学部(都市学系), 准教授 (40333710)

研究分担者 黒田 賢治  国立民族学博物館, グローバル現象研究部, 助教 (00725161)
加藤 博  一橋大学, その他部局等, 名誉教授 (10134636)
臼杵 陽  日本女子大学, 文学部, 教授 (40203525)
三沢 伸生  東洋大学, 社会学部, 教授 (80328640)
熊倉 和歌子  慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (80613570)
上山 一  釧路公立大学, 経済学部, 准教授 (80626226)
勝沼 聡  慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (90593202)
白鳥 圭志  東北学院大学, 経済学部, 教授 (70337187)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードエジプト / 戦間期 / スエズ運河 / アレクサンドリア / カイロ / 横浜正金銀行 / インド洋航路 / 外国為替
研究実績の概要

日本エジプト貿易の多様な側面がみえてきたことから、アレクサンドリアよりはスエズ運河の存在にウエイトを置き、分担者の陣容を厚くし日本の海外進出対象としての中東地域の理解を進めた。
従来東アジアに向けた植民地政策および欧米との取引の視点のみで語られてきた横浜正金銀行において南アジア、西アジア地域での活動を再評価し、横浜正金銀行の組織の中では頭取席決済のウエイトが高い運営が主流の中で、ロンドン支店傘下のアレクサンドリア支店として当初は駐ヨーロッパ視点での運営がなされたが最末期になりアレクサンドリア支店としての独立を果たしたこと、また横浜正金銀行の国際決済業務の世界的な広がりの中でアレクサンドリア支店の担当はエジプト周辺のごく限られた範囲であったことが確認できた。今後さらに取引内容を読み込むことで横浜正金銀行を通した戦間期日本の世界戦略の一端がみえると考えられる。第2次世界大戦勃発直前に急速にしぼむまでの日本ーエジプト貿易の内容、実態を明らかにし、日本エジプト双方にとって貿易の重要性を再確認した。
あわせてスエズ運河通過交通の再解釈に力を入れ、貨物についてはエジプト政府統計のデジタル化の推進、旅客輸送については定期航路の解明を通してスエズ運河をハブにイギリス、北ヨーロッパ諸国から地中海縦貫、紅海経由インド洋を経由し東アジア(日本の視野からは横浜、神戸からのインド洋航路)、オセアニア、アフリカ東岸に分岐する交通網の全体把握を進めた。定期航空便ネットワークが確立する直前の時期であり、東西交易のハブとしてのスエズ運河の存在感が歴史上もっとも高まった時期であり、当時のスエズ運河ひいてはエジプトの国際社会の中での存在感を再確認した。

現在までの達成度 (段落)

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] スエズ運河がエジプト国民経済に及ぼした影響についてー1869年の運河開通から1956 年の国有化までー2024

    • 著者名/発表者名
      上山 一
    • 雑誌名

      釧路公立大学紀要(社会科学研究

      巻: 36 ページ: 53-66

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] A Network Analysis on Greater Cairo, using Person Trip Survey Data2023

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi KATO, Eri Degawa, Susumu Sato, and Yutaka Goto
    • 雑誌名

      Journal of Asian Network for GIS-based Historical Studies (ANGIS)

      巻: 7 ページ: 8-12

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 近代エジプトのワクフ(イスラム寄進)―ワクフ省財政データ分析―2023

    • 著者名/発表者名
      加藤博
    • 雑誌名

      アジア・アフリカ地域研究

      巻: 22-2 ページ: 221-261

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] スエズ航路をハブとした戦間期東西交易の可視化2024

    • 著者名/発表者名
      後藤寛
    • 学会等名
      2024年日本地理学会・春季学術大
  • [学会発表] Japanese strategy with Malta in the interwar period2023

    • 著者名/発表者名
      Nobuo MISAWA
    • 学会等名
      Malta-Japan Seminar ‘Linking Japan and Malta through Research'
  • [学会発表] 1907 年マッカの旅:中島裁之の世界 旅行と国際親善2023

    • 著者名/発表者名
      黒田賢治
    • 学会等名
      第39回日本中東学会年次大会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi