本研究では、研究代表者が放射光施設UVSORにおいて独自に開発した超短パルスガンマ線を用いて陽電子寿命運動量相関測定法(GiAMOC)の開発を行った。超短パルスガンマ線の最大エネルギーは6.6 MeV、パルス幅は5 psである。従来の陽電子寿命運動量相関測定法は、アナログモジュールを用いた複雑な測定システムであったが、本研究ではデジタルオシロスコープを用いた簡便な測定システムを構築することに成功した。複数の試料を測定し、消滅ガンマ線のエネルギー広がりが時間と共に変化する事が明瞭に測定され、GiAMOCの有用性を実証することができた。
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