研究課題/領域番号 |
21H03758
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
小山 慎一 筑波大学, 芸術系, 教授 (40420913)
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研究分担者 |
緑川 晶 中央大学, 文学部, 教授 (90421833)
山本 早里 筑波大学, 芸術系, 教授 (90300029)
山田 協太 筑波大学, 芸術系, 准教授 (40434980)
佐々木 銀河 筑波大学, 人間系, 准教授 (80768945)
岩木 直 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 副研究部門長 (70356525)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 感覚過敏 / 視覚的パターン / プロダクトデザイン / 空間デザイン / 感覚ダイバーシティ / 体内時計 / 内受容感覚 |
研究成果の概要 |
研究1ではバーチャルリアリティ(VR)を用いて感覚過敏の学生が快・不快に感じる壁の色と模様の特徴を分析し、感覚過敏の学生では快・不快に感じる色と模様の個人差が大きいことを示した。この知見は大学内の感覚過敏学生用休憩室のデザインに役立てられている。また、水玉模様に対する不快感を瞳孔径で定量的に評価し、不快感が嫌悪によるものであることを示した。研究2では水中の気泡の動きが感覚過敏者の不快感や疲労感が和らげることが知られていることから、気泡の動きをパソコン画面上で再現し、感覚過敏の学生および感覚過敏のない学生を対象に、最も心地よく感じる動きを特定するための実験を行い、体内時計との関連性を示した。
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自由記述の分野 |
デザイン学、実験心理学、感性工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって感覚過敏の人々に快・不快を引き起こす刺激には大きな個人差があることが明らかになった。この結果は、感覚過敏の人々が快適に過ごすための環境をデザインするためには、ユーザーごとのカスタマイゼーションなど、個人差を調整する仕組みが必要であることを示している。また、水玉模様や顔、医薬品パッケージ等を用いた様々な心理実験によって敏感さの背後には感覚的要因のみならず、専門知識やステレオタイプといったトップダウン的な要因も影響していることを示した。さらに、水玉模様に対する不快感が恐怖ではなく嫌悪によるものであることを示すことによって、模様の「嫌悪によるデザイン」への応用可能性を示すことができた。
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