本年度は主に、義足ソケットの設計自動化についての研究と、開発した義足の練習や競技会におけるフィールドテストを進めた。
(1)義足ソケットの設計自動化:昨年度までに開発した設計自動化アルゴリズムを発展させ、設計補助・自動化の範囲の拡大を目指した。主に、ソケットと板バネとの接合部の形状生成について検討した。 (2)競技会における使用と検証:本研究において製作された義足の、アスリートによる練習、競技会への使用を通じて成果を検証し、フィードバックを得た。使用感については特に問題はなく、1年以上の使用において、ソケットの塗装剥げはあったが、破損等はなく実用上問題ないことが確認できた。 (3)展示による研究成果の発表:また、本研究において製作された義足を21_21 DESIGN SIGHTの企画展「未来のかけら: 科学とデザインの実験室」にて展示をおこない、研究成果を広く一般に公開した。
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