研究課題/領域番号 |
21H03808
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
李 鍾國 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任教授(常勤) (60303608)
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研究分担者 |
坂田 泰史 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00397671)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 三次元心筋組織構築 / 交感神経 / 臓器間クロストーク / iPS細胞 |
研究成果の概要 |
再細胞化三次元心筋組織では、生体に匹敵する心作動薬への薬理学的反応が見られた。ラット交感神経細胞の存在下で、ヒトiPS細胞由来心筋細胞の自己組織化と成熟化が促進される現象を in vitro 実験系で再確認した。ヒトiPS細胞由来心筋細胞におけるストレスファイバー(アクチン)と細胞増殖・遊走に関連するYAPシグナルの関係を調べ、学術誌に報告した。ヒトiPS細胞由来心筋細胞(心房筋・心室筋)の機能特性評価技術を確立し、創薬プラットフォーム構築のための基盤技術開発を行い、学術誌に報告した。ヒトiPS心筋と交感神経の共培養系では、ニコチン添加後の自己拍動レートの増加は、共培養系でより顕著であった。
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自由記述の分野 |
再生医学、組織工学、心臓電気生理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題においては、研究代表者らが見出した「交感神経との共培養がiPS 心筋の自己組織化と成熟化を促進する」現象を再確認し、iPS心筋を用いた三次元心筋組織の構築と機能・形態評価を行い、「臓器間クロストーク」の影響を調べた。 本研究は、生体模倣系に基づく創薬プラットフォームを含む社会実装に向けたアプローチに有用な知見をもたらした。1.創薬・再生治療に利用可能な三次元心筋組織を構築するためには、臓器間クロストーク(交感神経-心筋)による心筋の自己組織化と成熟性促進が有用であることを明らかにした。2.交感神経支配を有する三次元心筋組織を構築した。
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