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2023 年度 研究成果報告書

シルクの構造・物性の多様性を担う分子基盤の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21H03831
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分90120:生体材料学関連
研究機関国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

瀬筒 秀樹  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 研究領域長 (70342805)

研究分担者 横井 翔  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 主任研究員 (40773073)
吉岡 太陽  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (90596165)
坪田 拓也  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (00612772)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードシルク / フィブロイン / クスサン / カイコ / X線散乱解析 / 階層構造 / 一次構造 / 力学物性
研究成果の概要

ヤママユガ科のクスサンとエリサンには、カイコに存在するフィブロインL鎖やフィブロヘキサメリンというシルク遺伝子が存在しないことがわかった。また、カイコと比べるとエリサンで発現が共通しているシルク関連遺伝子および異なる遺伝子が多数存在することを見出した。クスサンのシルクは、ヤママユガ科の中でもフィブロインH鎖のアミノ酸配列における繰り返し特徴配列の規則性が極めて高いため、これをモデルシルクとし、力学応答挙動の一部である破断伸度と特徴配列中のアミノ酸配列との相関関係を導くX線散乱解析手法を確立した。本手法は、ヤママユガ科シルクの力学応答挙動を一次構造情報から予測可能とする初めての手法となった。

自由記述の分野

昆虫生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

シルクの構造・物性の多様性を理解するため、ヤママユガ科のクスサンやエリサンのシルク遺伝子を調べたところ、カイコとはシルク遺伝子の種類が異なることを示した。また、クスサンのシルクをモデルシルクとし、シルクの特徴的なアミノ酸配列(一次構造)と力学応答挙動の一部である破断伸度との相関関係を導くX線散乱解析手法を確立した。本手法は、ヤママユガ科シルクの力学応答挙動を一次構造情報から予測可能とする初めての手法であり、将来的には、ヤママユガ科シルクのゲノム編集によりシルクの力学応答挙動を任意にデザインすることを可能にする基盤技術となった。

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公開日: 2025-01-30   更新日: 2025-03-27  

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