研究課題/領域番号 |
21H03858
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
大庭 潤平 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (10406259)
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研究分担者 |
梶谷 勇 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (00356768)
大西 謙吾 東京電機大学, 理工学部, 教授 (70336254)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 筋電義手 / 視線解析 / 両手動作 / 片手動作 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,筋電ハンド制御時の断端部筋電信号および視線軌跡等の生理学的特性と運動学的特性を分析して操作訓練の効果と課題を明らかにすることである.また、筋電ハンド制御時の断端部筋電信号および認知機能の特性と筋電義手操作能力に関する基礎的データの集積を行うことである. 2021年度は前腕部(断端部)の表面筋電位計測と筋電ハンド操作(課題遂 行)時の3次元視覚軌跡測定にて,筋電義手使用時の生理学的な特性について検証した. 2022年度は、片手操作課題と両手操作課題に着目し,筋電義手操作能力にどのような影響をもたらしているかを明らかにするため,片手操作課題実施後に両手操作課題を行う群と両手操作課題実施後に片手操作課題を行う群2群に分けて,それぞれの課題の訓練効果を測定した.また,結果,模擬筋電義手を装着した視覚認知機能は,片手動作と両手動作において視線認知範囲に異なった特徴があることが示唆された. 2023年度は、能動義手と筋電義手と健常手における物品操作時の視覚性認知の特性を検証した。実験課題は、手指の握りや摘みを6種類とADLの両手操作課題3種類とした。結果、筋電義手操作能力実験では,両手操作課題は,片手操作課題よりも対象物を正確に操作する能力が効果的に向上した.さらに能動義手おける同様の実験を行い、筋電ハンドと能動フック型手先具と健常手においての特徴を比較した。能動フック型手先具では、筋電ハンドに比較して把持・操作対象物に制限があるものの、筋電ハンドと同傾向の結果が得られた。総合して、本研究の結果から両手操作課題は,片手操作課題と比較して筋電ハンドの開閉制御や物品操作に有効であることが示唆された。今後は、これらの結果を基に義手操作訓練方法の開発および次世代義手開発に役立てていきたい。
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現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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