一般的に、何か能力を獲得・保持すれば、そのまま説明されたり、周囲から受け止められると想定されているが、実はそうではないことが新たな知見として得られた。 つまり、能力開発・能力形成の取り組みだけが重要なのではなく、その能力がいかに受け入れられるようにするか、いかに文脈づけるか(組織内や職業構造の文脈)という取り組みもまた重要であることが示唆される。 このことを社会人の学び直し・リスキリングの文脈に当てはめるとすれば、単に学ぶ内容や獲得されるスキルだけが問題ではなく、学んだ内容が活用される場、すなわち企業や職場の風土・意識の変革もまた求められることとなるのである。
|