学習指導要領では、既知の知識を生かした学習を総合的に運用できるようなカリキュラム・マネジメントをすることが求められている。しかし、学校現場ではそれぞれが分断された学習指導が行われており、学びの連続性を意図した教材開発は積極的に行われていない。 本研究では、学校が動物園、大学と連携し、「自然愛護」や「生命尊重」に関わる道徳と理科の教科横断的な学習を開発する他、キャリア教育とも関連づけた授業をデザインすることができた。義務教育段階でこそ、教科の枠組みを越えて生徒が多面的な視点で生物多様性保全を理解して保全に向けて行動できるようにする本研究の学習プログラムの開発には大きな意義があると考えられる。
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