視覚障害児の空間認知の指導にレイズドラインマップなどの教材を用いて行われている。しかし、これらの教材は作成に時間を要したり、既製品は高価であったり、コンテンツを迅速に更新するには困難であり、十分な汎用性はなく、教育現場でのニーズを完全かつ適切に満たしているとはいえない状況にあった。そこで、本研究では2.5Dプリンタ技術(印刷物の表面に凹凸感を出し、立体感を施す新しい印刷技術)を使い、教育現場で容易にコンテンツの更新ができ、様々な授業シーンでも利用が可能となる利便性の高い触地図の作成した。その結果、視覚障害児の歩行指導においては,児童が主体的に空間認知を学習する姿が見られた。
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